仲介手数料なし物件は本当に安い?デメリットはある?

公開日:2022/03/01  最終更新日:2022/03/22


賃貸物件を探しているときによく見かける仲介手数料、物件や不動産会社によっては仲介手数料無料と記載がある場合もあります。賃貸契約の費用はできるだけ安く抑えたいと思うのが一般的ですが、仲介手数料なし物件は本当にお得なのでしょうか。そこで今回は、仲介手数料なし物件は本当に安いのか、そのデメリットについてご紹介していきます。

仲介手数料とは?

仲介手数料とは物件を紹介してくれた不動産会社に、物件の案内や契約条件の交渉、重要事項の説明、契約の締結など、取引を成立させてくれた対価として支払う成功報酬のことです。不動産会社が受け取ることのできる仲介手数料は、賃料の1か月分(+消費税)が上限と定められています。借主だけでなく、貸主も仲介不動産会社へ仲介手数料を支払います。

仲介手数料なしの物件がある理由

仲介手数料なしだと、不動産会社には一見何もメリットがないように思えます。それならば、仲介手数料なし物件がある理由とは何でしょうか、理由は大きく分けて2つあります。

一つは不動産会社が所有する物件の場合です、つまり売主が不動産会社だということです。この場合、仲介ではないので当然仲介手数料がかかりません。また不動産会社としては、仲介手数料による収入を得なくても、家賃収入など他で収入が見込めることになります。仲介手数料を得るよりも、長く空室にしておく方が貸主にとってはデメリットになるからです。

もう一つは貸主が全額負担しているという場合です。たとえば、仲介業者が貸主と借主の両方から依頼を受けていると、両方から仲介手数料を受け取れることになります。貸主が借主の仲介手数料分も負担し、不動産会社は貸主からのみ仲介手数料を受け取るという場合もあります。これは、貸主からすれば物件が空室であるよりは、借主の仲介手数料を負担してでも入居してもらった方がよいからです。

仲介手数料無料の家のデメリット・注意点とは

借主からすれば、仲介手数料はない方がよいように思えますが、少なからずデメリットもあります。仲介手数料無料の家のデメリット・注意点としては、仲介手数料は無料であっても、物件価格に上乗せされている場合があります。敷金や礼金、管理費や共益費、鍵交換代や消毒費、クリーニング代や書類作成費用など、別の名目で手数料が請求されたりする場合があります。

さらに、物件の条件や室内の状態が悪く、人気がない物件ということも考えられます。仲介手数料無料の賃貸物件は全体の2割ほどになります。したがって、すべての物件が仲介手数料無料の対象ではなく、物件数が限られてしまい、自分の希望に合う物件が見つかりにくくなるということになり、この点でもデメリットといえるでしょう。

値引き交渉はできるのか

仲介手数料がある物件の場合には、仲介手数料なしへの値引き交渉はできるのでしょうか。結果からいいますと、値引き交渉は可能ではありますが、仲介不動産業者からすれば、貴重な収入源になりますので簡単にはいかないようです。その物件の管理会社も兼ねている不動産会社であれば可能性があります。

引っ越しの閑散期や、条件の悪い物件などを狙ってみるとより効果が高いでしょう。仲介手数料なし物件を探すよりも敷金・礼金や管理費・共益費が安い物件や、フリーレント付きの物件を探した方がかえってよいかもしれません。

 

仲介手数料なし物件は、初期費用を抑えられるというメリットもありますが、その分他の費用に上乗せされている場合があるなどデメリットもあるようです。賃貸契約をする際にはできるだけ初期費用を抑えたいところです。しかし初期費用だけでなく、入居後も含めトータルでいくらかかるのかを事前にしっかりと把握しておくことが重要です。入居してからも無理なく快適に過ごせるように、慎重に物件探しをしていきましょう。

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WRITER沢野圭太
埼玉県出身。不動産歴6年。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーとしての視点で不動産情報を日々発信しています。
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